ISO 29990

ISO 29990は、2010年9月1日に発行された「非公式教育・訓練における学習サービス-サービス事業者向け基本的要求事項」です。
目的は、非公式な教育・訓練や人材育成のための企画、設計および開発において、質の高い専門的な学習サービスの実践と運用のための一般的な仕組みと、学習サービス事業者およびその顧客に共通の基準を提供することです。
弊社で提供する、職業訓練、生涯にわたる学習、社内研修は非公式教育にあたり、この要求事項と、厚生労働省職業能力開発局が平成28年10月に改定した「民間教育訓練機関における職業訓練サービスガイドライン」を準拠して業務を遂行いたします。

期待する効果

  • 学習サービス業務の整理=見える化
  • マネジメントシステムの運用により、提供する学習サービスの品質向上と継続的な改善
  • お客様からの信頼性向上
  • 組織内での透明性の確保や従業員のモチベーションの向上

弊社では、学習サービス事業のマネジメントサイクルをきちんと回せているかどうかを規格に沿って確認します。
具体的には「学習サービスマネジメントシステム(Learning Service Management Syste m 略してLSMS)」というモデルに基づき、Plan(記録、文書の管理や人的資源の管理等)、Do(学習サービを実施する際の要求事項)、Check(内部監査のしくみ等)、Action(予防処置、是正処置)がきちんと実施できているかをチェックします。

内容は、『学習サービスに関する要求事項』と『事業者のマネジメントに関する要求事項』の2つで構成されています

1)「学習サービスに関する要求事項」

学習ニーズの明確化(利害関係者のニーズの把握等)、
学習サービスの設計(目的及び適用範囲の特定、カリキュラムプランニング等)、
学習サービスの実施(情報提供及びオリエンテーション、学習のための人的・物的資源、学習環境等)、
学習サービス提供のモニタリング、学習サービス事業者によって行われる評価等に係る要求事項。

2)「学習サービス事業者のマネジメントに関する要求事項」

ビジネスマネジメント、財務管理及びリスク管理、人事管理、内部監査、利害関係者からのフィードバック等に対する要求事項。

尚、規格の中核は学習サービスに関する要求事項であり、マネジメントに関する要求事項は、学習サービスに関する要求事項を満たし、それを維持管理するためのマネジメントと位置づけられるものです。

学習サービスの質保証に必要不可欠な要求事項を確認し、職業訓練サービスの質の向上のために取り組みます。

以上