理念

私たちのミッションは、世界の人々の「しごと力」向上です。

「しごと力」とは、性別・年齢・学歴・民族・宗教等に関わらず、「社会に貢献する人」「社会で活躍する人」に共通する行動特性や考え方です。私たちは長年の追究により、「コンピテンシー」「レジリエンス」「共同体感覚」を育むことで「しごと力」が向上することに行き着きました。

私たちは、
「しごと力」を高める学習教材・映像プログラムの開発と提供
いつでもどこでも誰でも学べる「学習サービス」の開発と提供
を推進し、世界の人々の「しごと力」向上に努めます。
また、松下幸之助氏が語った『峠の茶屋』のように、みなさんから「アテ」にされる存在をめざしてまいります。

株式会社メディアリンク
代表取締役

弊社の経営理念

コンピテンシーとは

良い大学を良い成績で卒業した人(学力の高い人)が、必ず社会で活躍する訳ではありません。当社では、社会で活躍するために必要な力を「しごと力」と呼び、社会で活躍する人の「行動特性」を、「コンピテンシー」とよんでいます。

KK2グローバルキャリアカウンセラー
伊庭野基明氏

Ⅰ-3 Act:行動力

人は、行動・実行することによって、はじめて環境を変えることができますが、そうたやすいものではありません。
目標を明確に認識し、それに向かって具体的な方策を検討するということによって行動・実行力を高めることは可能です。

I-3-(9) 実行力

  1. 最終到達目標を明確化し、自覚することができる。
  2. 目標達成に必要な要素(必要条件)を明確にし、その要素をクリアするための具体的な行動計画(スケジュール、予算を含む)を立てることができる。
  3. 実行過程において想定外のリスクへの備えも準備することができる。

行動・実行は、感情ややる気といった内側からの情熱ももちろん重要ですが、実現するためのステップをしっかりと踏まなければ、その可能性は低くなってしまいます。実行することは、最終のアウトプットでもあり人間の活動には大変重要なものです。

Ⅰ-1 Feel:人間関係力

「人間関係力」とは、人とよりよい信頼関係を結ぶことができる力です。
信頼関係を結ぶためには、人間の根本のレベル、感情面のやりとりから捉える必要があります。
人間関係力は「自己認識力」「感情マネジメント力」「共感力」「コミュニケーション力」の4つの力に細分化できます。

Ⅰ-1-(1) 自己認識力

  1. 自分におきている複数の感情を認識することができる。
  2. 自分におきている感情をもたらしている原因を認識することができる。

自分の感情、気持ちを理解することにより、マイナスな感情を方向転換(マネジメント)することができます。
また、それをきっかけに相手の気持ちを想像することができるため、相手を思いやることができるようになります。

Ⅰ-1-(2) 共感力

  1. 自分の視点ではなく、相手の視点に立って、相手の考えや感情を理解することができる。
  2. 相手の感情を理解するために、非言語的理解ができる。

相手を大切にするという気持ちが根底にあると、信頼が得られやすく、オープンに理解し合うことが容易になります。
人に自分を理解してもらい、思いやりのある態度を示してもらったうれしさは誰もが経験しています。
共感力は、相手の感情や心的状態、相手の主張などを、自分も同じように感じたり理解したりするか、人間関係の鍵ともいえます。

Ⅰ-1-(3) 感情マネジメント力

  1. 自分におきている感情を理解した上で、建設的で冷静な判断・選択をすることができる。
  2. くじけそうなときに自分を奮い立たせることができる考え方(楽観主義)ができる。
  3. 感情を相手にぶつけて怒ったり、逆に自分の中に抑制させ落ち込んだりするのではなく、自分の感情を理解することにより、冷静で適切な対応をとることができます。
    怒りなど不快な感情は、何か問題があるからです。
    感情のマネジメントによって冷静になり、本質的な問題の解決に進むことが大切です。

Ⅰ-1-(4) コミュニケーション力

  1. 人の多様な意見、価値観を認めることができる。
  2. はっきりと自己表明をすることができ、誤解の少ない人間関係をつくることができる。
  3. 相手の感情を把握して、伝えたいことが間違えなく伝わるための話の構成を組み立てることができる。

コミュニケーションは、相手の話を聞く部分と、自分の話をしっかりと表明する部分から成り立ちます。
よりよいコミュニケーションのために、相手に共感することがひとつの重要な道具とすると、率直に自分の考えと気持ちを相手に伝えることができることは、もうひとつの重要な道具ともいえます。

Ⅰ-2  Think:問題解決力

仕事はもちろん、日常生活でも日々私たちは大小さまざまな問題に直面します。
この次から次へとおこる問題を対処していく問題解決力はとても重要になります。
問題解決力は「状況把握力」「原因究明力」「選択決定力」「リスク分析力」の4つの力に細分化できます。

Ⅰ-2-(5) 状況把握力

  1. 先入観や不確かな情報にとらわれず、状況を正しく認識できる。
  2. 事実を得るために、できるだけ正確な情報を入手することができる。
  3. 収集した情報をもとに課題を整理し、想定できる対策を明確にすることができる。
  4. 問題解決の第一歩は、何が問題で、何が課題なのかを明確に確認すること、つまり「問題に関する状況把握」が重要です。
    できるだけ正確な情報を収集できる方法を検討し、問題を構成する要素を明確にすることが大切です。

Ⅰ-2-(6) 原因究明力

  1. 問題の内容を整理、分析し、キーとなる原因の絞り込みができる。
  2. 問題の原因と想定されるものの裏付けをとることができる。

問題が発生した時、なぜその問題が起きたのかという原因を突き止めなければ、解決の糸口は見つかりません。
専門的な知識だけではなく、どこに問題の原因があるのかを突き止める思考の手順を理解し、次のステップである再発防止の仕組みづくりも必要です。

Ⅰ-2-(7) 選択決定力

  1. 選択決定にあたって足りない情報がないかどうかを確認する。
    またメリット、デメリットを整理することができる。
  2. 選択決定をすることで、望ましい目的・状態を明確にすることができる。

選択決定とは、自分にとって望ましい目的・状態を思い描いて、そこに到達する手段の中で最も効果的で、犠牲が少ないものは何かを考えることです。
それぞれの選択決定を正しく行うことができるかどうかは、あなたの生活や仕事の成果などに大きく影響します。

Ⅰ-2-(8) リスク分析力

  1. 想定される具体的リスクを整理することができる。
  2. リスクが発生しないための対策を検討し実施することができる。
    また、リスクが発生すると想定される原因についての対策も行うことができる。
  3. リスクが発生した場合の対策を明確にすることができる。

計画を立てたがうまくいかなかったということは誰にでもありますが、理由としてリスクについて検討していなかったということがあげられれます。
リスクとは、計画の実現が不可能になったり、計画を大きく変更せざるを得なくなるような障害のことをいいます。

レジリエンスとは

3.11東日本大震災で被災された地域での「日本人の耐える姿」は記憶に新しいところですが、極度のストレス状況下では、厳しい状況を冷静に且つ客観的に受け止め、その状況に留まらず、すみやかにそしてしなやかに自己を確認回復し、他者と協力して、地域社会を復興させ、前へ進むという力が必要です。レジリエンスとは、「変化を受けとめ、しなやかに対応する力」であり、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」とも表現できます。心理学者ジョージ・A・ボナーノは「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」と定義しています。

共同体感覚とは

共同体とは、家族、職場、地域、国家といった利益、目的を共にする人々の集団、つまりコミュニティです。より大きな共同体へと視野を広げ貢献していく事が共同体感覚を持つために大切な事とされています。オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーは、「共同体感覚は、人間に生まれつき備わった潜在的な可能性だが、意識して育成されなければならない」と述べています。自分の行動ひとつひとつについて、「これは、自分の利益ばかりでなく、相手のためにもなるか」「これは、自分と相手の利益になるが、より大きな共同体にとってはどうか」といった、個から社会へという考え方は、「自分さえ良ければ」「今が良ければ」といった傾向が強まる時代にあってこそ是非重視したいことです。

「峠の茶屋」

人里を離れた峠でおばあさんは茶店を営んでいた。おばあさんは、早起きして店をあけ、お茶と甘味を揃え、峠越えをする旅人を笑顔で迎えた。旅人が来る日も来ない日もあったが、おばあさんは毎朝キチンと店をあけた。やがて旅人たちは、ここで一服しておばあさんと対話し、旅人同志で語らうことに楽しみを感じるようになった。おばあさんも「アテ」にされることを励みに、少々具合が悪くても店をあけお茶をわかすことを休まなかった。旅人たちはこの茶店を「アテ」にし「アテ」が外れないことに安心と喜びをおぼえ、おばあさんはみんなからとても感謝された。